嘉手納基地

【嘉手納基】沖縄・極東最大の米空軍基地

沖縄の嘉手納基地に300億円ステルス戦闘機「F-22が緊急配備&F-15が全機退役」


沖縄の嘉手納基地にステルス戦闘機F-22 ラプターの暫定配備が開始されました。
そしてラプターを含む30機以上の航空機が集結、滑走路を地上走行するエレファントウォークが行われました。


嘉手納基地
Photo by U.S. Air Force

今回は東アジア最大規模の空軍基地、嘉手納基地について紹介したいと思います。
嘉手納基地は、沖縄に位置する極東最大かつ最も活動的なアメリカ空軍基地です。

面積

広大な面積は東京ドーム420個分

面積:19,855,000m2

3,700mの滑走路2本を有し、約100機もの航空機が常駐しています。

主な常駐機

・F-15 イーグル戦闘機 / 約48機
・KC-135R ストラトタンカー空中給油機 / 約15機
・RC-135 電子偵察機 / 1〜2機
・E-3B セントリー空中早期警戒管制機 / 約2機
・C-130 ハーキュリーズ輸送機 / 約5機
・MC-130 ハーキュリーズ特殊作戦機 / 約10機
・HH-60 ペイブ・ホーク救難ヘリ / 約9機
・C-12 ビーチクラフト輸送機 / 約2機
・P-3C オライオン対潜哨戒機 / 約3~10機

・その他、、F/Aー18戦闘機、C-5輸送機などが飛来

f-22 ラプター
Photo by U.S. Air Force

嘉手納基地は中国からわずか 650 kmという距離にあり、太平洋における防空、空輸、支援、偵察など戦略的な要とも言える場所です。
アメリカ太平洋空軍司令部の管轄下にあり、第18航空団をはじめ、様々な関連部隊の本拠地です。

ほかの部隊とも合わせて、チーム・カデナと呼ばれ、18,000人のアメリカ人と4,000人以上の日本人で構成。
世界トップクラスの規模と戦力を誇ります。

第18航空団
第353特殊作戦航空団
第733航空機動飛行隊
第82偵察飛行隊
第390諜報飛行隊
アメリカ陸軍防空部隊
など

常駐機だけではなく、空母艦載機や国内外から飛来する航空機も多く、様々な航空機がここ嘉手納基地でタッチ・アンド・ゴーなどの飛行訓練を行っています。

F-22ラプター配備

西太平洋地域において高い抑止力を持つ嘉手納基地。
現在メインで常駐している戦闘機はF-15ですが、老朽化に伴い退役することが決定。
約2年ほどかけ、全48機が退役することになったため、これに代わってより高性能なF-22が配備されることとなりました。

f-15
Photo by U.S. Air Force

30年以上という長い期間運用されてきたF-15c/dは、改修せずに新しい後継機に取って代わります。
アメリカ軍ではすでにほぼ全てのF-15c/dが退役済みで、州兵を除いて、残るは嘉手納基地のみとなりました。
先月から始まったF-22の配備。
退役のため帰還するF-15 12機とほぼ同じ数がアラスカの基地から送られます。
今回の配備では通常の常駐機とは異なり暫定配備という形で、6ヶ月ローテーション方式となります。
より優れた戦闘機との置き換えという点では抑止力・防衛の強化につながりますが、長期間にわたり、継続的に配備することが重要です。


F-22
Photo by U.S. Air Force

F-22は運用コストも高く、F-15 48機分を埋められるほど数に余裕もなく、またF-35に至っては生産が大幅に遅れています。
F-15に取って変わる後継戦力はまだ検討中の段階で、早急な配備計画を求められています。

F-22 ラプターとは?

F-22は、敵のレーダーに捕捉されにくい高いステルス性を持った最新鋭の戦闘機です。超音速巡航能力、空対空戦闘能力に優れ、「世界最強の戦闘機」と言われています。
強力なレーダーとステルス性能で敵に気付かれることなく、遠距離から先制攻撃が可能なため、圧倒的な撃墜率を誇ります。
機密情報の塊とも言える最新技術が使用されたこの機体は、漏洩防止のため輸出禁止となっています。

f-22
Photo by U.S. Air Force

First look, First shoot, First kill!(先制発見・先制攻撃・先制撃破)

先日行われた兵器システムプログラムではF-22による空対空ミサイルの搭載数と発射成功数の記録を破りました。(2022 年 9 月フロリダ州ティンダル空軍基地/兵器システム評価プログラム)
金額にして1,400 万ドル以上、なんと28 基の空対空ミサイルを搭載。
前代未聞の搭載数に驚きの声が上がりました。

非常に優れた戦闘機ですが、かなり高コストでもあり、現時点で追加生産した場合、1機あたり2億ドル以上もの費用がかかると言われています。そのため現在はF-35の生産に力を入れています。

エレファントウォーク

11/22、ラプターが配備され、初めて行われた演習では、即応訓練として30機以上もの航空機が集結し、エレファントウォークが行われました。

嘉手納基地エレファントウォーク
Photo by U.S. Air Force
  • F-15C 23機
  • F-22 8機
  • HH-60G 2台
  • E-3 空中警報管制システム (AWACS) 1 台
  • KC-135 1台
  • RC-135 1台

そのほかにも嘉手納基地では定期的に他国との合同演習などを行なっています。
沖縄周辺などアジア地域で空軍の動きを活発化させる中国やロシアに対抗するべく、チームカデナは今日も準備と訓練を続けています。

関連News一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。